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2008年11月12日 (水)

郵政民営化のしわ寄せ

自分は元職員。
結局、14年在籍したが、
公社化した段階で考え始めていた。

というのも、小泉政権が何故そこまでして郵政を潰したかったのか。
何故自分が反対していたのか、
やはり真相を知る人は少ないだろう。

ここに書けば裏話も表話も関係なくなるが、
みんなは郵政をお役所仕立てしすぎ。
それで小泉の意見に同情するのは当然出てくる。

でもここまでして自民党から反対派が出たのは理由ありき。
ましてや離党までしている議員も多数いるのは、
真意を分かっている方たちである。


郵便局がお役所気質…そう思う人は多い。
でも財政面は全く別で、
昔から独立採算制である。
何故、独立採算制で公務員なの?ということに対して、
それは民間では扱えない「信書」というもの、
国民の安全を踏まえた金融事業である。

民営化したことにより、営利に走るのは当然のこと。
守るものなんて何もない。

約10年前に郵便料金の値上げがあった。
それに対しての国民の方が自分にこう言った。
「料金値上げしてお前らの私腹を増やしやがって!」
そう思われても仕方がない。
なんせ肩書ばかりの公務員であったから…

なぜ郵便局が国営という形をとって百十数年やっていたかを
理解する者は少ないと思う。
「あまねく公平なサービスを提供する」からこそ、
成り立ってきた事業である。

国民には都合のいいことしか言わなかった小泉。
ドイツは民営…
島国、日本でそれが出来るのか?

山間部、離島、そんなところに他社は荷物でも配達するのに、
高額な料金をとる。
沖縄は高い。ましてや離島なんかは更に高いか配達不能とする。
何故なら採算が合わないから。
それでも配達していたのは郵便局。
山間部だれ離島だれ、あまねく公平な料金で同じサービスを行う。
これを崩したのが小泉政権。

なんせ人口は都心部に固まっているため、
マスコミや訴えの中で賛同しやすくなる。
なんせ山間部などの地方は人口が少ないので、
意見が通るわけがない。

それが郵便だけならまだしも、
貯金保険にも影響しているのが分かっていないから、
単純に賛同する者が多かったと見る。

まだ自分はこの年齢だが、お年寄りになればどうなる?
年金を受け取って生活できるだけではない。
その年金を金融機関に取りに行き、生活をする。
それを地方では郵便屋さんが無料で地域の格差をなくすために
年金を地方の方々に配達していたのを幾人が知っているのか。

現状、「私には関係ない」
そういう方が多数。
都心で蓄積した大切なお金を地方に回せたのは郵政だけ。
「だったらみんな都会に来ればいいじゃん」
そんな方もいた。

民営化するにあたって小泉は「痛みを伴う政治」をしたわけだが、
その先を見据えていたのかは分らない。
痛みを伴わないっぱなしだったのではないか?

現状、民営化して世界最大規模の民間メガバンクになった。
それは郵便局時代から元々メガバンクであくまでも国営ということ。
「窓口の対応が悪い」
よく聞く声だった。

でもどうだろう。
対応が悪いと言いながらも、
他者の窓口が全て対応がいいわけではなかった。
もちろん、郵便局も「お客様第一主義」という指針を出し、
変わっていく最中でもあった。
それは時代にあったニーズを考えてのこと。

さて、民営化して一番の落とし穴を知っている者が幾人いるか。
元々のメガバンク、
これを安全に運営するために利益を生まなくては還元できない。
それが民営化することによって破たんを招くと、
世界最大の銀行破たんとなる。
そして簡易保険が安くても確実に100%入院などで出ているが、
それもなくなる。
今までは日本国がつぶれない限り保障された商品であること。
それが潰れてもいいのか、といったところだ。

民営化前に公社化した。
そこで行われたのが「トヨタ生産方式」。
これが実は失敗に終わったまま民営化した。
委託先のたくさんの子会社も倒産、廃業に追い込まれ、
機械処理が進み、職員を減らす。

昔なら届けていた間違った住所でも届けたりしていた郵便も
「宛名不完全」で返さなくてはならなくなった。
機械が判別できずに配達不可とする。

自分らは生身の人間。
ココロひとつでどうするか判断できる。
機械とは違う。
だから名前だけ書かれた郵便ですら配達していた。
全ての個人情報を地域に密着した者として全て頭に叩き込んでいたからだ。

それが今では全てアルバイト。
言われたことしかできないわけではないが、
そういった郵便物に対して聞く人がいない。
そう、職員を削減したから。
そして郵便局員同士の先輩から後輩への情報伝達ができていたから。

転送サービスについてもそう。
頭に叩き込んでいたからこそ、確実な転送処理を心がけてきたが、
現在ではアルバイトが全て処理をする。
今では「転送シール」を貼るのだが、
そのシールがなくなったからと「転居先不明」で返送されることが格段に増えた。

アルバイトはすべてを知らない。
教えてあげたくてもトップからの方針で手が回らない。
現場は苦情の嵐だろう。
その対応に僅かな今の社員が対応に追われ、
内務・外務問わず分厚いマニュアルをアルバイト全員がこなせるわけがない。
アルバイト採用に対してでも面接があってないようなもの。
それが今の日本郵政会社である。
あまねく公平なサービスを提供出来るわけがないうえ、
全国24000店舗のネットワークがあっても営利追求型になったため
採算が取れないところはつぶされる。

実際、7年間は民営化しても地方の廃局にしないと言いながら、
即行で閉めさせられたところは多数あるのが現状。
地域に密着できるわけがないし、
もちろん、それだけ地方の方々の移動距離が増え、
年金が減らされ、今まで郵便局員が配達のついでに年金を持ってきて
くれていたのが出来なくなったため、無駄に足を運び、
地域によったら原油高でバスが廃止になり、
足がタクシーしかなくなる…
そうなると少ない生活費がさらに少なくなるのは当然。
誰が守る?
「弱者、地方お年寄りは死ね」政策でしょう。

自分の親は、または祖父母は大切?
都心でも地域密着してない現状社会に旋風が巻き起こるわけがない。

今、預けている保険や貯金、保障はない。
間違いなく起こる恐慌を政治家そのものが行った、というより、
国民がそれを選択したわけであるから、
今から先、「私には関係ない」では済まない世界に変わる。

何故、先を読まないのだ、最近の日本人。
教育制度もおかしいから学力低下している。
そのしわ寄せ、必ず来る。

どこの党の味方をするわけではない。
でもあれだけ自民党から民営化反対派が出たこと、
何故?ということを感じてほしい。

自分はそういった意味で「国民の奉仕者」になれない、と辞職。
相反することは大嫌いだから。
今、不景気もいいところ。
国民の不安も隠せないだろうが、
それを選んだのは国民だから、
文句を言う者こそ、自衛策を考えなくてはいけないだろう。

自殺も犯罪も増える。
電車もよく止まる。
営業収益も落ち、利益追求のために価格上昇。
悪循環。。。

風が吹けば桶屋が儲かる、の逆が起こっているのに、
はたして幾人が気づくのだろう。

まるで井上陽水の「傘がない」

情報社会の中、
どれだけ間違った情報が流れても信じる国民。
マスコミのお囃子に、
または知識なしの儲け話(FX等)にどれだけの人が泣いているか。
それは国のせいではない。
己のせいだと自覚しなくてはいけないと思う。


自分も弱者。
交通事故の後遺症で思うように動けない弱者。
ただの知識人で全てを活用できない悔しさ。
そんな自分を悲しいかな、「偽善者」という者もいる。

そういった意味でも自分の中で存在の大きかったじいちゃんの死は
自分にとっては大きな大きなダメージだったが、
意志を貫き通してこそ恩返しかな…

さあ、これからも這いつくばって生きていくぞ!!
役目を果たすまで。

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